2020年6月20日土曜日

HIDIZS Seed レビュー

 HIDIZSより2018年に発売されたIEMイヤホンについてのレビュー。このイヤホンはHiBi R3(DAP)のKickstarterで支援者にリワードとして提供されたHiBy Seeds Earphoneと同じ物らしい。Youtubeの開封動画を確認したが、同梱物も同じように見える。

<ドライバー構成>

  • 10.2mmグラフェンダイヤフラムDD
 1DD。二重磁気回路。デュアルヴォイスチャンバー。


< 仕 様 >

  • インピーダンス:25Ω
  • 感度:106dB(パッケージ表記。公式サイト表記は110dB)
  • コネクタ形状:リケーブル不可
 おそらく110dBの方が正しいのではないかと思う。音量は取り易く、ノイズ耐性は比較的高い。ケーブルは1.2mの5N OFC。スライダー無し。イヤーガイド無し。線が細く、いつか何かに引っ掛けて引き千切ってしまいそうで怖い。当サイトで扱うのは3.5mmだが、2.5mmバランス仕様も販売されているらしい。


< 外 観 >

 アルミ合金ハウジングは頑強で、種と言うより小石のようだ。
 合わせ目はあるが加工精度は良いようできっちりと閉じられている。

 ベントホールは二ヵ所あるが、音漏れはさほどしない。

 ノズル径は細い部分で約6.6mm。

< 音 質 >

 低音域特化で多くの曲においてバランスが崩壊する。だがそれがいい。低音域にとても量感があり、良く沈み込む。やや膨らみ気味なもののリッチな低音域を楽しめる。中音域は埋もれてこそいないが、一部帯域が僅かに遠い印象がある。籠りは少ない。高音域はぼちぼちといったところで刺さりはしない。音の広がりは比較的良い。定位も問題ない。


< 所 感 >

 イヤホンが耳にすっぽり収まるため着け心地が良く、安定もする。音圧が鬱陶しくないためついつい音量を上げてしまいがち。量感のある低音域が心地良いが、マッチする曲を厳選する必要がある。個人的にはお気に入りのイヤホン。