2020年6月19日金曜日

SwitchのUSB AUDIO対応機器について

 Nintendo SwitchはUSB AUDIOに対応しているため、一部のUSB DACやUSB DDCと接続することができる。この接続機器の動作条件というのが厄介で、USB Audio Class 1.0と互換性があれば動く可能性が高いらしいのだが、動かない物もあるようでとにかく試してみるしかないのが現状だ。
 我が家の機器もあるだけ試してみたのだが、ほとんどが動かない。ノーブランドのスティックタイプUSBオーディオアダプタ(C-Media)が動いたものの、それほど音質の良い物ではないためSwitch内臓のヘッドホンマイク端子を用いるのと大差ない。
 辛うじて使う気になれそうなのが2013年に発売されたDigiFi No.10付録のUSB DAC搭載ヘッドホンアンプだ。TEXAS INSTRUMENTSのPCM2704Cが使用されている。ただ、このヘッドホンアンプはホワイトノイズがとても大きいため、能率の良いイヤホンやヘッドホンの使用には向かない。RCA出力は特に問題ないのだが。

 現行品で使えそうな物はないか探し回ってみた。たどり着いたのはREIYIN DA-SUPERという安価な中華DACで、C-Media CM6642が使われておりUSB Audio Class 1.0と2.0に対応する。ヘッドホンアンプ部分がMaxim MAX9722Bであるため、おそらくポップノイズを低減してくれるだろうという期待があった。Switchのドックに接続したところ正常に動作することが確認できたが、ポップノイズについては破裂音でこそないもののかなりあるようだった。音質はどの出力端子においても飾り気のないフラットな印象で悪くはない。ホワイトノイズは感じられない。バスブースト機能は良く効き、重低音を強調してくれる。
 アナログボリュームコントロール付き、かつ外部電源不用で気軽に使える安価な製品と考えれば、満足のいく買い物だった。