2020年5月22日金曜日

JPRiDE Premium 1984 FREEDOM レビュー

 JPRiDEより2020年3月に発売された、Premiumシリーズの下位モデル。以前、上位モデルであるPREMIUM 2020 LIBERTYのレビューを投稿しているが、実はそちらより前に購入して使用していた。音質マイスターの趣味なのか、この2機種は音の印象が近い。
<ドライバー構成>
  • 8mmベリリウム振動板1DD
 ベリリウム振動板(と言ってもベリリウムコーティングなはずだが)が用いられており、これは中華イヤホンでも一時流行って話題になった物だ。DUNUやfinalから出ているピュアベリリウム振動板とは別物なので注意されたい。


< 仕 様 >
  • インピーダンス:16Ω
  •  感   度 :93dB/mW
  • コネクタ形状 :MMCX
 ノイズは比較的乗り難い。音量は若干取り難いがスマホで使えないほどではない。
 付属のケーブルは2020 LIBERTYとほぼ同じ物だが、こちらにはイヤーガイドがない。ケーブル皮の透明度が高いため銅線の光沢が良く映える。強度的にも良さそうに思える。端子は少し固めにガッチリとはまっていて、精度的には問題なさそうだ。モノは悪くなさそうで、リケーブルの必要性は感じない。


< 外 観 >
 ハウジング部分はアルミで出来ている。高剛性とだけアピールされており、残響感を増す等といった特有のハウジング設計はされていないようだが、細長い独特の形状をしている。
 Amazonの製品ページの写真では艶消しブラックのように見えるが、実物はガンメタリックに近い。エアブラストの梨地加工に近く、程好く光沢がある。線傷等は簡単には付きそうにない。ロゴマークはシールでなくプリントで、高級感がある。

 ノズル径は細い部分が約4.7mm、太い部分が約6mm。

 ベントホールは上部に一ヵ所ある。音漏れは比較的少ない。


< 音 質 >
 2020 LIBERTY同様に音圧が強く聞き疲れし易い。高音域が強く金属質な印象の音。音源によっては歯擦音が辛かったり、ヴォーカルが乾いたような音になることがある。1984 FREEDOMの方が低音域に量感があり、正にドンジャリイヤホンという印象を受ける。反面、ヴォーカルが埋もれたり籠ったりするほどではないものの、中音域の透明度・明瞭感では劣る。音場は左右には十分にあるが、前後には狭くゴチャっとしていて分離がよろしくない。高音域が強いため解像感はある。定位に違和感はない。
 派手目のロックやEDMにはよく合う。ライブハウスによく行かれるかたにはこの音圧は好ましいのではなかろうか。


< 所 感 >
 私の好みかどうかは別として…価格に対し納得の品質と音質。これを国内メーカーが出していることを考えればかなり頑張ってくれているように思う。コスパで中華イヤホンと十分に戦える。ドンジャリなため人も曲も選ぶが、ベリリウム(コーティング?)振動板イヤホンをまだお持ちでないかたは試してみるのも良いかもしれない。
 なお、JPRiDEの製品には同社製品に使える10%OFFクーポンが同梱されている(キャンペーン期間は不明)。他人へ譲渡して良いようなのだが、不特定多数に公開して良いものなのか判断に困ったので当ブログでは扱わないことにした。他のブログでクーポンコードを公開している所があったので試しに検索してみて欲しい。