2010年9月8日水曜日

Altec Lansing Orbit レビュー

アルテックと言えばアメリカの音響機器メーカーの老舗である。
かつては大型の高級スピーカーで名を馳せており、
その独特の音作りはアルテックサウンドと呼ばれ
人々から愛されていた。
2005年に買収されて以降は、
家庭向け小型スピーカーの製造に移行している。

そんなアルテックから出ている
DAP向けのポータブルスピーカーがオービットだ。
http://www.alteclansing.com/imt237-orbit-ultra-portable-music-speaker+for-phones.html
スイッチ類は電源スイッチのみで、
ボリュームコントロールが本体にないため、
音量はプレイヤー側で調整する必要がある。
キャリングケースに加え、ストラップ、カラビナが付属する。
堅牢なボディーにはストラップホルダーがついており、
持ち運びに非常に便利な仕様となっている。
が、このスピーカーの真の魅力はそこではない。

とにかく楽に使えるのだ。
単四電池対応なのでコンセントが必要なく、
コンパクトなため何処にでも置ける。
全方位に音を鳴らすモノラルスピーカーなため、
設置位置や向きを考える必要がない。
そこそこ大きな音で鳴らす事ができる。
フラットな音質なため、耳が疲れない。
作業中や睡眠時にちょっとしたBGMが欲しい時、
DAPに繋いで適当な机の上にでも置いて鳴らしておく、
という大雑把な使い方が非常にマッチする。
内臓バッテリーでなく乾電池なので、
電池が切れたら直ぐに交換できるというのも利点。
電池の持ちもなかなか良い。
が、単四電池が3本必要なため、
ローテーションのために単四エネループを6本は確保しておきたいところだ。
ちなみに、電池残量が少なくなってくると、
緑色の電源ランプが赤色に点灯して知らせてくれる。

一応断っておくが、
音質的に極めて優れるというわけではない。
気軽に聞き流すには十分、という程度。
所詮は小型スピーカーなので、
過度な期待は禁物だ。