2012年6月2日土曜日

Owltech OWL-ESS25/U3(B) レビュー

2011年6月に発売されたオウルテック製2.5インチ外付けHDDケースである
OWL-ESS25/U3(B)についてのレビュー。


化粧箱はシールされておらず、開封品との見分けがつかない。
40cmのUSBケーブルが付属し、
ご丁寧にプラスドライバーまで同梱されている。
メーカー製品ページ:
http://www.owltech.co.jp/products/drive_case/ESS25_U3/ESS25_U3.html


USB3.0に対応した安価なHDDケースで、
フルアルミボディーによる放熱性の高さと
自動停止機能による省エネを売りにしている。
また、接続にminiUSBが使われておらず通常のUSB Aオス型となっており
ケーブル接続部分の脆弱性による不安が無い。
この製品よりほんの少し前に発売された
黒角OWL-ESL35/U3(B)とかなり似た仕様だが、
黒角は重さが半分程度と軽くプラスチックが多用されており、
*ECOモードが搭載されていない。
また、黒角はケースの一部がメッシュになっており
放熱性では僅かに有利な可能性があるが、
薄過ぎるアルミボディーのせいでやや脆弱らしい。
一方でOWL-ESS25/U3(B)は重さが倍近いだけあって
脆弱な印象は無い。
OWL-ESS25/U3(B)は密閉構造で、
トランセンド等の安価なケースによく見られるオーソドックスな作りだ。


*ECOモードとは
HDDへのアクセスが無くなってから10分経つと
自動的にHDDの回転を止める機能。
有効・無効の切り替えは出来ない。強制的に常時機能する。


衝撃や振動を軽減する機構は持たず、
耐衝撃・耐振動性能は完全に内臓HDDに依存している。
2.5インチHDDの性能がいかに上がったと言っても、
車のダッシュボードに気軽に置くような真似はしたくない。
HDDは落下等の衝撃にも弱いが、振動にはもっと弱いのだ。
持ち運びにはやや慎重になる必要がある。


以下にベンチマークを掲載する。
使用したHDDはTOSHIBA MK7559GSXP HDD2J51 Z SL01 S
(5400rpm SATA2)である。

HDDをSATA2に繋いだ場合
USB3.0で接続した場合
4K QD32がほぼ半分の速度になってしまっている点を除けば
誤差の範囲と言って良いだろう。
悪くないスコアなように思う。
動作温度についてもCrystalDiskInfoで確認してみたが、
室温25度でアイドル状態で32度前後、
100GBほど書き込みを行った状態での最高温度が42度と
これも悪くない結果となった。
夏季のエアコンの効いていない部屋での使用でもなければ
連続使用しても安定動作するはずだ。
高回転HDDの場合は若干厳しいかもしれない。

付属のドライバーでネジ2本を外すだけ
構造は極めてシンプルだ。
ケースはステンレスと言われればそんな気がしてしまうくらい
ずっしりとしていて剛性がある。
ちなみに裏表の区別は無い。
動作時に点灯する青色LEDはUSBコネクタと同じ面についており、
露出しておらずケースから透けて点滅が見える。
(前後のカバーだけがプラスチック製となっている。)
電源が入るとLEDが点灯する。
アクセス時には点滅する。
内側もアルミでHDDをネジで固定するような構造は無い。
底部には長方形のゴムシートらしき物が見える。
軽くゆすってみたがHDDがガタつくような事は無かった。


Lucid PORT

チップにはLucid PORT USB300-REV2 KOREA 1010LG011とある。
黒角とREVまで同じなようだ。
USB3.0は相性問題の報告が多く、
特にIvyより前の世代の構成では注意する必要がある。
速度が十分に出なかったり、
勝手に停止したりする事があるようだ。
ちなみに私はオンボードでASMedia ASM1042を搭載した
マザーボードを使用しているが、
この構成で問題は見られなかった。

質実剛健なOwltechらしい製品と言える。
安価な事もあり、お勧め出来る製品だ。
余った2.5インチHDDを再利用するのには丁度良い。
ただし、冒頭にも述べたようにSATA2対応なため、
新しくHDDを買って使用する場合には
SATA3対応の他のHDDケースを検討した方が良いだろう。
また、ケースが黒い事もあって手油が目立ち易く、
頻繁に手に取るような使い方の場合には注意が必要だ。

密閉構造で埃の侵入を心配する必要が無く、
自動停止機能がついている事もあり、
省スペースPCに繋げっぱなしにしておく、という使い方が
マッチするのではなかろうか。
しかしながら一点、懸念すべき事がある。
それはECOモードによりHDDの寿命を縮める可能性があるという事だ。
先にも述べた通り、ECOモードはHDDへのアクセスが10分間行われないと
自動的に回転を止めてしまう。
10分なんてあっという間だ。
使い方によっては、HDDの回転を頻繁にスタート・ストップさせてしまうかもしれない。
一般に、HDDはスタート・ストップ時に特にダメージを受けやすいと言われている。
このリスクは必ずしも省エネというメリットに釣り合うとは限らない。
個人のHDDの使い方に大きく左右されるため、
場合によっては他の、電源連動機能のみのついた外付けHDDを
検討した方が良いかもしれない。



オウルテック USB3.0対応2.5inch HDD/SSD(SATA対応)用フルアルミニウムボディ外付けHDDケース ブラック OWL-ESS25/U3(B)