2010年2月11日木曜日

ひめしょ! レビュー

2005年11月25日にXANADUから発売されたギャルゲーです。
パッケージの絵柄が好みだった事や、
発売後暫くしても値下がりが大きくおきなかった事もあって
記憶に残っていたので、
中古品を店頭で見つけた際に購入してみました。
以下、若干のネタばれを含むレビューなので
未プレイの方は観覧注意。

プレイして直ぐに思ったのが、声優さん上手い!!
声優さんの名前をほとんど知らないような自分ですら、
その演技力にテンションが上がってしまうほどで。
次に、ユーモアのセンスが良い。
下ネタが多いですが、たくさん笑わせて貰いました。
でもこれ、声優さんに支えられている所も大きいと思う。
心地よい口調がなんとも良い空気を作っていた。
あと、これは好みが別れそうだけど
絵柄が個性的で可愛い。

しかし、残念な事に悪い所もチラホラとある。
まず、設定を生かしきれていない。
このゲームには”戦い”に関係する要素が多い。
OPムービーに登場する戦車・戦艦・蟻のようなロボットを見て、
熱い展開を期待した者は少なくなかったはずだ。
物語を進行していくうちに更に、コハルの血、刀、戦うメイド、
ココの剣道、ポチの能力等、戦いに結びつけられる要素が多分に出てきて、
最後の最後に一波乱あるのでは?と自分は予想していたのだけど。
ハーレムになって、おしまい。
これには正直、拍子抜けした。
予算やらの都合でカットされてしまったのか?
自分なら、コハルの命を狙う他国の刺客との戦いを
熱くしかし重くなりすぎない軽いノリで描くと思うのだけど。
その後にハーレムで〆、で良いじゃない。
他にも、同一人物が描いたとは思えないほど荒れてしまっているCGが
数点あったりなんかして、
締め切り迫ったから急いでカタチにしました!
のような印象がある。

間違いなく良作なのだけど、
あと一歩が足りない、
非常に惜しいゲームでありました。
XANADUの新作に期待!といきたいところなのだけど、
メーカーの活動は凍結してしまっている模様。
なんだか本当に惜しい。