2012年8月6日月曜日

MITSUBISHI RDT232WX 画面表示不具合問題


 画面の一番上に表示されるべきラインが一番下側に表示されてしまうという不具合で、ファクトリーリセットにより一時的に直るものの、数日の内に再発してしまう。実は購入直後から発生していたのを放置していた。というのも、せっかくドット抜けも色ムラも目立たない良個体を引いたのに、修理対応で変わってしまっては惜しいという思いがあったからだ。しかしこのところ映像作品を全画面表示で見る機会が多くなり、この表示不良が目立つようになっていたので、仕方なく修理に出すことにした。
 メーカー修理に直接発送すると片道分の送料を自己負担しなければならないため、近所のサービスステーションに持ち込む事にした。再現性の高い不具合ながら、サービスステーションで色々やるのは手間だろうという事で、あらかじめスマートフォンで不具合を撮影した動画を持参した。動画を受付のお姉さんに確認していただき修理対応となった。
 以下の画像はその際に提出した動画をキャプチャーした画像の一部をトリミングしたものである。

Google Chrome全画面表示時
Tab先端部分が下側に表示されている
Tabを右側へスライドさせると
下側に表示されたTabの先端部分も動く

 修理依頼から一週間が過ぎて電話で連絡が入った。症状を確認出来ない、との事。しかしそれはありえない。私は複数台の全く異なる仕様のPCと、PS3、XBOX360でも不具合が生じる事を確認していたし、ネット上でも同様の不具合報告が多くされていた。同様の修理対応事例が今までにもあったはずだ。未だに原因を特定出来ていないどころか、症状の確認すら出来ないとはどういう事だろうか。不信に思った私は、時間がかかっても良いからもっとよく確認して欲しいと返答した。更に一週間が過ぎてから、またも症状が確認出来ないという連絡があった。これはもうどうしようもない、という事でそれ以上の追求は諦め、メーカー側の推奨するメイン基板交換の修理対応でお願いする事にした。
 手元に戻ってきたディスプレイは不具合が解消していた。メイン基板交換により解決したようだ。しかしどうにも府に落ちない。どうして不具合がメーカー側で再現出来なかったのだろうか。
修理票には次のように書かれている。「判定内容:振動テスト・ショックテスト・常温エージング・高温エージング・局部高温テスト等実施しましたが不具合症状確認できませんでした。」「処置結果:推定部品(メイン基板)交換、各部点検及び再調整、動作確認、良好。」そもそもファクトリーリセットをしない限り症状は再現するので、症状を確認出来ないはずがないのだがそれはさておき。判定内容は全てハードウェア面での検証となっている。発売より時間が経っている事もあり、ソフト面には自信があったのだろうか。私には画面を切り替える際に不具合が起きるように思えていたので、ファームウェアに問題があるのではと予想していたのだが・・・。
 繰り返すようだが、ネット上では一時期とても有名になっていた、持病扱いされる程の不具合だ。グーグルの検索に「RDT232WX」と入れると「一番下」などと類推検索が表示されるほどだった。私と同様の不具合を起こし、修理対応を希望した者は多くいたはずなのだ。リコールを恐れて隠蔽しているのではないか?実際は不具合を確認出来ていたし、原因も特定しているのではないか?基板交換ではなくROMの書き換えなのでは?などと不信感を禁じえない。そうでなくとも、未だに不具合を特定できていない三菱は無能のレッテルを張られる事になる。三菱ディスプレイ・・・今まではコストパフォーマンスの良さから購入するならここかなと決めていたのだが、考えを改める必要がありそうだ。もっとも、手間がかかったとはいえきちんと修理していただけたので、購入候補から完全に外すそうとまでは思わないが。