2012年10月10日水曜日

UE350vm レビュー

Ultimate Ears 350vm Noise-Isolating Headset

2012年4月27日に発売されたダイナミック型の遮音性イヤホンである。UE社のダイナミック型イヤホンの中では上から二番目のグレードに位置する。汗に強い素材で出来ている上、インラインマイクとマルチファンクションコントローラを搭載しており、屋外でのスマートフォンへの使用に最適化されている。ヘッドホンアンプを噛まさず直挿しする事が前提だ。


コンパクトで装着感は良い。イヤーチップは標準で5種類ものサイズが付属しているため、平均的な耳穴から逸脱していない限りまずフィットするはずだ。タッチノイズは付属のクリップを使う事で回避出来る。音質面では、現行のUE製品中最も低域が豊かで、それでいて破綻が少ない。小ボリュームでは分離度に若干の支障を来すのだが、屋外での使用であればそこまでボリュームを絞ることはないはずので実用に支障は無いと言って良いだろう。個人的にはボリュームを普段より上げ気味にした方がバランスが取れるように思う。

断線等の故障を恐れずに使用出来る価格帯であり、かつ屋外の喧騒の中でのリスニングに向いた低域強調型という事もあって、他のコントローラ付き機種よりこの機種をお勧めしたい。

付属のアダプターを用いる事で、Xperia等の特殊な仕様のスマートフォンにも対応する。少なくともXperia acroにおいて、着信時の応答・通話終了及び音楽の再生・停止が出来る事を確認した。ボタンをダブルクリックする事で曲送りも出来る。iPhoneにおいてはこれらに加えて、ボタン長押しで音声コントロールやSiriを立ち上げ、インラインマイクで音声入力する事が出来る。これがなかなかに便利で、人前で何やらブツブツと唱える様を恥じないのであれば、非常に快適なスマホライフを送れる事になる。
アダプター
ネガティブな要素と言えば、ボリュームコントロールがやや脆弱な印象がある事か。ギヤ状のボタンは指に引っかかり易く操作性に優れる反面、やや壊れ易そうな印象がある。あくまでも印象であって、実際に耐久性に問題があるのかは不明だ。もし使用中に故障するような事があれば直ちにこのブログで報告したいと思う。加えて、前述のようにボリュームを若干上げて使用する場合、低域が強い事もあってやや聞き疲れし易くなってしまう。長時間の連続使用は難しい。また、DAPへ直挿しすると機種によっては正常に音が出ない事があり、その場合は付属のアダプターを噛ませなければならない
コントローラー
スマホを多用しており、Bluetoothの音質劣化を嫌うという人にお勧めしたい逸品だ。2012年10月10日現在、Amazonのマーケットプレイスでアルマジロ A店が送料無料の破格で販売しているのだが、少なくとも私が購入した時点では間違いなく本物であった。それも国内正規流通品、つまり2年間の保証付きである。購入先選択肢の候補に入れて良いのではなかろうか。もっとも、Logicool製品は個体差が大きく初期不良率が低いとは言い難いので、初期不良対応の良いAmazon等で買えればそれにこしたことはないのだが。アルマジロ A店の初期不良対応がどのようになっているのかは私は存じないので、よく考えて購入されたい。


Ultimate Ears ハンズフリー高遮音性イヤフォン UE350VM


Ultimate Ears 350 高遮音性イヤフォン UE350