2013年5月22日水曜日

ツクモ交換保証とCintiq 13HD

TSUKUMO(九十九電機)では交換保証というサービスを扱っており、
液晶のドット抜け固体に当たってしまった場合には
3度まで新品と交換対応してくれる(ただし購入後一ヶ月以内に限る)。
非常に非常に非常に有難いサービスなのだが、
いくつかの不安要素があった。

例えば、返品されたドット抜け固体を再梱包し、
交換品として他の購入者に出荷してはいないか?とか。
本当に新品なのか?再生品なのではないか?だとか。
疑い出すときりがない。
ツクモは私の知る限りで一度だけ問題のある販売をやらかしている。
再生品SSDを新品として販売してしまったのだ。
確かKingstonの東芝コントローラー搭載モデルだったように記憶している。
特に酷い固体では使用時間が三千時間超えだったか…
某掲示板情報なので確証は無いのだが、
明らかに新品として売られるはずのない状態のSSDを販売し、
その後の対応もHP上で告知するのみにとどめてしまったらしいのだ。
普通はそういう問題が生じてしまった場合には、
購入者全員にメール等で謝罪をした上で
返金を受け付けるべきだと思うのだが。
私は当事者ではないので「そういう事をやらかした担当者が昔いたらしい」程度の
噂話に留めておこうと思うが、
そういった経緯からやや疑心暗鬼になってしまった部分もあったのだろう。
交換保証を利用するのに少しだけひっかかるものがあったのだ。

そもそも目だったドット抜けのある固体の数が少ない(はずな)事、
更に3度も交換出来る事を考えれば、
ほぼ間違いなく状態の良い個体を手に入れられるはずだ。
そう自分に言い聞かせて、交換保証に加入する事にした。
Cintiq 13HDの交換保証料金は5,250円。
決して安いとは言い難い金額だが、
3度も交換して貰える事を考えれば何とか出せる範囲だろう。
ちなみに店頭ではなくネットショップを利用した。

商品が到着すると、案の定、常時点灯を一箇所見つけてしまった。
早速交換保証の申し込みを行う事にした。
ツクモから商品受注確定後に送信される「ご注文完了メール」にある
ツクモ交換保証交換受付フォームへのリンクを踏み、
必要事項を入力するとあっけなく手続きが完了。
その日の内に交換保証に関する連絡がメールで届いた。
Cintiq 13HDは品薄な上、ツクモネットショップ上では
在庫切れと表示されていたため、
多少は待たされる事を覚悟していたのだが、
特に遅延するといった類の文が見られない。
翌日に郵便局で商品の発送手続きを行うと、
その更に翌日にはツクモに到着し、その日の内に交換品を発送してくださった。
(ちなみに送料は片道分ほど自己負担する必要がある。)
予想外に迅速な対応である。
きっと交換保証利用者の存在を前提として
在庫を売り切らずにある程度ストックしておられたのだろう。
高感度が鰻登りである。

届いた交換品は、ドット抜けの無い個体だった。
・・・が、残念な事に極小の埃が2つほど混入していた。
もう一度交換対応をお願いする事も考えたが、
使用中に埃が混入する事もあるらしいという話を聞いていたし、
あと2回でこれ以上良い固体を引ける自信が無かったので
(私はクジ運が良くないのです…)
このまま使用する事にした。

ツクモの交換保証は加入する価値がある。
届いた商品に二重シール等の開封痕は見られなかったし、
まっさらの新品だったに違いない。
危惧していたような事態にはならなかった。
ただし、問題が無いわけではない。
例えばAmazonの初期不良対応のように
商品の返送より交換品の発送を先にしてくだされば、
手元にある固体と交換品を比べた上で悪い方を返品出来るため、
3回分の交換を安心してフルに使う事が出来る。
しかしツクモの現状では3回目の交換は賭けになってしまうのだ。
最後の最後に不良固体を引いてしまっては最悪の事態だ。
個人的には費用がもう少し上がっても良いので
交換品の発送を先に行っていただきたいと考える。
送料往復負担くらいなら全然構わないのだが。

WacomさんもうちょっとQC頑張れないかなぁ…。
値段が下がったとは言えまだ10万円近くする割高な商品だし、
何よりプロユースの道具なのだ。
埃なんて混入させちゃ駄目だろう。
とはいえ、クリーンルームに少し関わった事のある身としては
この極小サイズの埃の厄介さはよく理解しているつもりではある。
何か良い手段はなかったものか。
天板(ガラス部分)は消耗品なのだし、
自力でメンテナンスし易い構造にしてくださっても良かった気がする。


関連記事:Cintiq 13HD 購入前に