2014年6月22日日曜日

GV-N75TWF2OC-2GI レビュー

GIGABYTEからは既に「GV-N75TOC-2GI」というモデル名で
オーバークロック仕様のGTX750Ti搭載GPUが発売されているが、
GV-N75TWF2OC-2GIは更に処理速度を向上させたモデルである。

他社製品を含め現在発売中のGTX750Ti搭載モデルの中で、
最もクロックアップされた製品というのが最大の特徴であるが、
その分お値段も割高となっている。
比較的安価な他社製GTX750Ti搭載製品と比較して
概ね5千円アップというところだろうか。
かなり割高なように思えるが
この製品に価値を見出した者は少なからずいたようで、
通販サイトでは概ね品薄な傾向にあるようだ。
SOCシリーズ同様に選別チップ採用品というわけではなさそうで、
単にOC動作テスト済みの製品と考えた方が良いかもしれない。


<競合製品との比較>
・大幅なオーバークロック
なんとコアクロックは公称値でリファレンスモデルの2割増し。
性能向上は概ね1割増しといったところだろうか。

・優れた冷却性能
デュアルファンモデルは他にもあるが、
例えばASUSのGTX750Ti-OC-2GD5は
製品画像を見る限りヒートパイプを用いていないようだ。
ZOTAC等、比較的安価な製品の多くは
同様にヒートパイプを用いていない。
発熱量が少ないため、それでも実用レベルに冷えるためである。
GV-N75TWF2OC-2GIはその点において妥協しておらず、
WINDFORCE 2X採用を採用し、
大型のヒートパイプを用いて強力に冷却している。
よって大幅なOCにも関わらず低温で安定動作する。
OCによる製品寿命への影響は少なそうだ。


<GPU-Z>
最高クロック 1,359MHz
最高温度 60度(オート設定、最高回転数の42%)
最高電圧 1.1430V
ASIC Quality 77.0%

<ベンチマークスコア>
FIRE STRIKE 1.1 Graphics Score 4,753
CLOUD GATE 1.1 Graphics Score 35,391
ICE STORM 1.2 Graphics Score 258,186


Battlefield 4をそこそこの画質で快適にプレイする事が出来る。

CPU:Corei5-4670
実装メモリ:8GB
GPU:GTX-750Ti(GV-N75TWF2OC-2GIデフォルト設定)
OS:Windows7 64bit
上記条件でのNVIDA GeForce Experienceによる推奨設定は以下の通りである。

アンビエントオクルージョン:HBAO
アンチエイリアシングディファード:オフ
アンチエイリアシングポスト:高
ディスプレイモード:フルスクリーン
エフェクトのクオリティ:中
グラフィックスのクオリティ:カスタム
ライティングのクオリティ:ウルトラ
メッシュのクオリティ:中
ポストプロセスの質:ウルトラ
解像度:1920x1080
解像度スケール:100
地形のデコレーション:ウルトラ
地形のクオリティー:ウルトラ
テクスチャフィルタリング:低
テクスチャのクオリティ:低)

PS4版BF4の画質がPC版のミディアム相当という事なので
こちらの方がやや高画質かもしれない。
OC設定を詰めれば若干の画質向上に期待できる。

Hardlineについても、ベータテスト時点では極めて快適にプレイ出来ている。
そもそもリファレンスモデルのGTX750Tiは
最新世代コンシューマゲーム機相当のグラフィック性能を持っているそうで、
今後発売されるマルチプラットフォーム化されるゲームについて
概ねそこそこの画質でプレイできる事が予想される。
クロックアップされたこの製品であれば尚更のこと。
ワットパフォーマンスの良さを生かすために
必要に応じてクロックダウンさせ省エネ運用することもできるし、
個人的にはお勧めしたいグラフィックカードだ。

ちなみに、かなり割高になるが
三年保証のブラックエディションも6月初旬に発売されている。
168時間の耐久テスト済みらしい。
手間がかかっている分割高になるのは仕方ないが、
何故かブーストクロックがGV-N75TWF2OC-2GIより僅かに落とされている。
歩留まりの問題でもあったのだろうか。
個人的には、GV-N75TWF2OC-2GIで良い気がする。



GIGABYTE ビデオカード Geforce GTX750Ti搭載 GV-N75TWF2OC-2GI


GIGABYTE ビデオカード Geforce GT750Ti搭載 超耐久OCモデル GV-N75TWF2BK-2GI